陶器と磁器のやきものの音

音

日常遣いから骨董品までさまざまなものが存在しているやきものですが、大きく分類すると陶器と磁器の二種類があり、陶器は粘土が原材料であるのに対し、磁器は粘土も使用しますが、基本的に石を砕いた砂が材料であり、それに粘土を混ぜて粘り気を出すといった様式です。それゆえに磁器は石が原材料と一般的に言われています。

このように似たような雰囲気の二種類のやきものですが、それぞれに違いが生じています。もっとも素人や初心者にはなかなかその違いが分からないのが正直なところで、見た目だけで判断するのは難儀なケースもあります。

そこで素人でも分かりやすい判別方法として、音を確認するといった方法があります。たとえば箸などで軽くやきものを叩いてみて、それが鈍い音ならば陶器であり、高くて金属めいた音ならば陶器です。他にも光が透けずに厚手であり、吸水性があるといった特徴を持っているのが陶器であり、磁器の場合はそれとは逆に光が透けて薄手であり、吸水性はありません。あとは裏返して高台を確認し、白色で滑らかならば磁器である確率が高まります。

こういったそれぞれの特徴を知っておけば、素人でも簡単に種類を見分けることが可能となります。とくに電子レンジにやきものを利用する際、金などの装飾がある場合はスパークするので控えた方が良いですが、性質的には磁器ならば使用することが可能なため、見分け方を知っておけば便利です。