やきもの/陶器は食洗機で

「やきもの」と呼ばれるものは「陶器」と「磁器」に分けられます。「磁器」というのは、有田焼や洋食器など、白くて表面が滑らかで艶のある、硬いもののことを言います。磁器は陶石を粘土状にして成型したもので、非常に目の詰まった状態で焼き上がります。カチッと音がするような硬い質感になり、吸水性は全くありませんので、磁器の表面に中身が染み込んでいくことはなく、汚れはシミというよりは表面に張り付いた感じになります。

硬くて丈夫なものなので、食洗機に入れて洗って頂くことは何の問題もありませんし、綺麗に洗い上げることができます。これに対し、「陶器」というのは、粘土質の土が原料となっており、吸水性が非常に高く、汚れも染み込んだ状態になってしまいます。「磁器」と比べるととてもデリケートで柔らかく、カケたり割れたりしやすいことも特徴です。

しかし、こちらも食洗機に入れて洗っても大丈夫です。ただし、前述の通り繊細なつくりなので、器同士がぶつからないように工夫して入れて下さい。高価なシルクやウール製品を洗濯機でガンガン回したことで、せっかくのよそいきのお洋服がダメになってしまうことがありますね。それと同じで、大切な食器も少し緩めの設定で、ゆとりをもって使うようにするとよいと思います。

食洗機